日: 2020年10月16日

皆さんおはようございます。
初冬を思わせるような寒い
朝ですね。
所により冷たい雨も降っている
ようですが今日は迷わず暖かい
服装でお出かけくださいね。

さて紅葉の季節も始まりいよいよ
秋本番ですね。
毎年この時期になるとある一人の
銀行員Nさんを思い出します。

その方は某メガバンクの住宅ローン
担当者で国内１・２位を争うトップ
営業マンだったのです。
仕事はもちろん、お人柄も良くて
私の自宅の住宅ローンもその方に
お任せしたくらいです。

毎週月曜日になると店舗に顔を出し
土日に契約したお客様の住宅ローン
申込書を取りに来てくれていました。
申込書がある時はニコニコして
お礼を言って走って帰って行く
姿は今でも忘れません。

そんなある月曜日の朝いつもの
ようにNさんが会社にお越しに
なるのを待っていました。
ところが一向に来る気配が無い
のです。

どうしたのかな？と心配になって
支店に電話をすると今日は休んで
いるというのです。
風邪でも引いたのかと思いました。
それから一週間が過ぎた翌週の
月曜日になってもNさんが来店
する事はなかったのです！

日本でナンバー１．２の営業マンが
何の連絡もないまま二週間続けて
休むなんて絶対あるはずない！
私は何かおかしいと思い銀行の
支店へ出向きました。
いつも対応してくれる女性行員
さんに『Nさんどうしたんですか？』と
強い口調で聞くと！
言葉に詰まりながら
「体調不良で休んでます・・」
としか答えてくれません。

「どこかに入院されているんですか？
だとすればお見舞いに行きたいので
病院を教えてください！」と言っても
ちょっと分からないのでお答え出来ま
せんと言われるだけでした・・。

その後数日が経ってもNさんが
姿を現す事はありませんでした。
いったい何があったのNさん？

私はNさんのご自宅を自力で
調べることにしました！
以前私に家の外壁を塗り替えた
ばかりだと言って見せて下さった
写真の家を覚えていたのです。

そして遂に見つけました！
表札には間違いなくNさんの
名前がありました。
私は恐る恐るインターホンを鳴らし
「Nさんのお宅でしょうか？
○○○○笠原と申します。いつも
住宅ローンでNさんにお世話に
なっております。」
すると玄関ドアが開き奥様がお出に
なられました。
あの・・。
その時の奥様の表情を見た瞬間
自分の悪い勘が当たったと察し
ました・・


もうあれから２０年以上時が経つん
ですね。
その後Nさんがお勤めだった銀行は
合併が行われ超メガバンクになりま
したが、今でもNさんの残してくれ
た実績が当社と御行との信用の懸け
橋になってくれています。

私は一生Nさんの様な営業マンは
なれそうにありませんが、私が挫け
そうな時は、空から激励の雨でも降
らしてください。
Nさんは今でも私の目標です。
これからもずっと見ていて下さいね。
それでは今日も頑張ってきます！
行ってきます！